CTF
- Mapna CTF 2024
- 2024年最初のCTFはこれだった。MAPNAというのは色々手掛けているイランの会社らしく、ASISが作問等を担当しているらしかった。parrot409さんが作るやや奇問気味*1なWeb問が好きで、それを目的としてBunkyoWesternsのメンバーとして出た。1位が取れて嬉しい
- 嬉しいが、[Web] Gimme Content Typeを(最終的にはどのチームにも解かれなかったとはいえ)取れなかったのは痛い。結構答えまで近づいていた気はするけれどもダメだった。ただ、"a beginner-friendly Capture The Flag event" と銘打っているCTFで出す問題ではないのではないか
- DiceCTF 2024 Quals
- shioCTF 2024
- shioさんが個人で開催されていたCTF。「1時間くらいで全完されそう」とポストされていたので、やったろやないかい*4とソロで出て無事1時間以内に全完し、1位だった。嬉しいね
- 防衛省サイバーコンテスト 2024
- これも個人戦だ。昨年はICC 2023と被っており、しかし参加はしたかったのでサンディエゴから帰る便の中、機内Wi-Fi*5で戦っていた。結果は6位で惜しくも入賞ならず。2021年では優勝したし、2022年では3位ということで3年連続での入賞を目指していたものの、達成できなかったことが悔しかったので、リベンジがしたかった
- (開催前の2/24にこの記事を書いているため、まだ結果はわからない。終わり次第追記したい)
- → 2位。くやし~~~~。最速での全完だったのだけれども、無駄にヒントを開けてしまったのが響いた
- よかったポイント
- writeupが公開可能である
- 失敗している箇所もあるが、現実的なシチュエーションを作り出そうとしている
- 各問題のフラグフォーマットについて、
flag{xxxxxx}
のように文字数が明示されている
- あまり好きではないポイント
- ヒントがポイントを消費して閲覧できる形式、かつ取っ掛かりを掴める程度の内容で、ある程度進捗が出ていればまったく意味がないものばかりだった
- 「問題名の大文字を集めるとDoH, 環境変数が重要だとわかる」というような非合理的なヒントがある
- Webでは5問中1問を除きソースコードが配布されない、[Forensics] HiddEN Variableでは「(どこにもそのようなヒントはないが)FLAGという環境変数をBase58デコードするとフラグが出る」といったように、エスパー要素が多い。[Network 30] Pivotも「Base64にSUIDがついている」というのは流石に意味がわからない
- [Network 20] Exploitでは全ユーザで共通の環境であったために、自分の解法がほかの人に、あるいはほかの人の解法が自分に見えてしまっていた。それを防ぐための5分ごとのリセットだったのだろうが、結局12時間という短い枠かつ300名以上の参加者がいるわけだから、いつでも誰かしらが取り組んでいたわけで、全然防げていないし、リセットの頻度が高すぎてまともに解けなかった
ゲーム
- 東方風神録 〜 Mountain of Faith.
- 「鍵山雛*6ボタン」で有名な「貢がせろ!女苑ちゃん!!」がバズっていたのを見て、そういえば東方原作を遊んだことがないなと思う。Steamで販売されているため入手しやすく、かつ初出がもっとも早いこれを買い遊んだ
- ニコニコ動画へ入り浸っていた(いる)人間なので、イージーモードが許されるのは小学生まで*7だという意識が刷り込まれており*8、ちょっと苦しみながらNormalで遊んでいた。1/8に購入して毎日ちまちまと練習し、1/28に霊夢A(誘導装備)でコンティニューなしにクリアした。プレイ時間はSteam的には24時間弱だけれども、ゲーム内では21時間弱ということになっている
- 大変面白かった。弾幕シューティングということで遊ぶ前は反射神経が重要となるのかなとぼんやり思っていた。しかしながら、確かに反射神経は必要となる場面では必要となる(アドリブで避けるいわゆる「気合避け」だ)けれども、繰り返し遊んでパターンを構築し、いかにそれを忠実に遂行できるかの方が重要だった、というのがNormalを遊んだ限りでの所感だ。つまりは、自分の腕前では避けられない、あるいは頑張れば避けられるけれども疲れて後に響くという理由からこのスペルカードはボムで処理すると決めるとか、道中のここではまず右らへんで構え、その後で左へ移動すると喰らいにくいとか、そういう自分なりのセオリーを作っていくゲームということになる。弾幕の見た目はとんでもないけれども、必ず攻略できるよう作られている*9。試行錯誤で突破口を見つけ、パターンを洗練させていくのが楽しかった
- 今のところ霊夢AでNormalをクリアしたのみで、ほかの機体や難易度でのクリアはしていないし、Extraも「ネイティブフェイス」を聞いて満足してしまいクリアまではしていないけれども、いずれまたちゃんとプレイしたい。あまり時間を空けるとまたパターンの作り直しになってしまうのではないかと恐れているが、苦労してクリアまでたどり着いたので体が覚えていてほしいところ。攻略メモを作っておくか…
- 東方地霊殿 〜 Subterranean Animism.
- 「東方風神録」がとても楽しかったので、そのままの勢いで買ったもの。風神録と比較すると「ボムの最大個数が5個から4個に減った」「グレイズ(弾にかすめる)を繰り返すと、画面上部へ移動せずともパワーアップアイテムや得点アイテム等を回収できる」「エクステンド(残機の増加)は一定の得点ではなく、ボスのスペルカード等を(ボムを使ってでも)ノーミスで通過した際に発生する」などなどシステム面での変化がありつつ、何より個人的には道中含め攻撃が苛烈で、同じくNormalで遊んでいるのだけれども難易度が上がったように感じる。スコアがベースでないエクステンドは、風神録では信仰ポイントの維持を常に意識する必要があったところ、今作は残機の欠片がもらえるポイントさえ意識すればよいので楽だし、またもりもり残機が増えていくので嬉しいけれども、体感での難易度の上昇のためにトントンというところ
- 霊夢・紫ペアで挑戦し続けているものの、この記事を書いている時点(2/24)ではまだクリアできていない。2機ぐらい残して6面ボスにたどり着くことはできるものの、そこで落ちてしまう。どうやら私は3面が苦手らしく、特に道中後半のレーザーでよく被弾してしまう。4, 5, 6面については道中は安定して突破できるし、さとりとお燐も残機は落としつつも安定しつつある。お燐も現状ボムと残機をすり減らしつつほぼ無理やり突破する形になっているのが問題で、もっとパターンを磨き上げような!
- ところで、風神録といい地霊殿といい、コンティニューありでのクリアの方が簡単ということはなく、コンティニューすると残機2つの状態でステージの最初からもう一度やる必要があるわけだから、むしろコンティニューなしよりも難しいのではないかと思っている。何度でも同じステージを繰り返し挑戦できるというのはあるけれども
- お燐がかわいい
音楽
音MAD経由で「オーバーライド」や「黒塗り世界宛て書簡」を知り、好きになる。そのままの流れというかなんというかで、YouTubeやらSpotifyやらのレコメンドに頼りつつボカロ曲を色々聞いていた。
「ボカロ曲」というくくるのはなかなか雑で、音楽ジャンルとしての幅広さもあれば、あるいは重音テトSVはその名の通りSynthesizer V AIだし、可不はCeVIO AIだから「VOCALOID」ではない(ニコニコ動画では、以降紹介する曲もそうだし、可不ではたとえば「フォニイ」*10で便宜的に? 「VOCALOID」タグが付与されている)という話もある。いわゆる普通名称化が起こっていると言っても過言ではないかと思うが、これに対するヤマハの態度はどうかというと、当然ながらこの名称を使う際に「普通名称であるかのような誤認や混同を招くような表示は避け」るよう要請している。
何の話やねん。1, 2月と聞いていた中で特に気に入った曲は以下の通り。
- オーバーライド - 重音テトSV[吉田夜世]
- 黒塗り世界宛て書簡/重音テト
- 好きな音MADは「ちくちく世界宛て言葉」「黒塗りドカベン宛てドカベン」
- 一千光年 / いよわ feat. 初音ミク、v_flower、歌愛ユキ、GUMI、可不、星界、足立レイ、裏命、花隈千冬、VY1、SOLARIA(KLY / Iyowa with AllSingers)
- 風呂入るプロファイル / 初音ミク - もちうつね
- 混沌ブギ / jon-YAKITORY, 初音ミク -Konton Boogie / jon-YAKITORY, Hatsune Miku-
- 散り散り / 重音テトSV (Chilly / Kasane Teto SV)
- 人マニア - 重音テト
- 流転光速/重音テト + 足立レイ(light speed drift / Kasane Teto + Adachi Rei)
上述のように最近「東方風神録」と「東方地霊殿」を遊んだのだけれども、なんとSpotify等でこれらのサウンドトラックが配信されており、それもちょくちょく聞いていた。
- 東方風神録 〜 Mountain of Faith. サウンドトラック ‑「アルバム」by 上海アリス幻樂団 | Spotify
- 東方地霊殿 〜 Subterranean Animism. サウンドトラック ‑「アルバム」by 上海アリス幻樂団 | Spotify
全般的に好きなのだけれども、風神録では特に「少女が見た日本の原風景」「信仰は儚き人間の為に」「御柱の墓場」「神さびた古戦場」という5面~6面の一連の流れが好きだし、地霊殿では「ハートフェルトファンシー」「少女さとり」「死体旅行」と4面~5面あたりが好き。一点問題があり、サントラでは「ハートフェルトファンシー」でお燐のニャーンが聞こえてこない。
そういえば、たまにはSquarepusherを聞きたいなという気持ちになりYouTubeを見に行ったところ、新譜が出るということを知ったのは嬉しかった。
アニメ
特に深い理由はないのだけれども、(Annictのログを見るに2019年あたりを境に)最近あまりアニメを見ていなかったなと思った。見ようと思っていたものの結局見ていなかった作品から見ている。
- 安達としまむら
- 良い
- まちカドまぞく 2丁目
その他
2/11に静岡県へ遊びに行った。別に何か用事があったわけでなく、気力がいっぱいあったのでなんとなく観光目的で行った。伊豆半島はTsukuCTFの聖地であることが知られている(WildTsukushis, Gorgeous Interior Bus, TrainWindow, stickersは伊豆半島から出題されていた)。まず熱海で撮影可能な2箇所へ寄った後に、以前から行ってみたかった伊豆シャボテン動物公園や大室山へ行く。エミューがそこらへんでのそのそと歩いている体験は良かった。それから、遠くに浮かぶ初島を見て「本物だ!」とやや興奮するのはCTFerならではの感覚ではないか。
都内から2, 3時間程度でやや旅行気分を味わった。と言いつつも、私はもうすぐこちらへ引っ越してきてから丸2年が経つわけだけれども、出不精なのもあり、都内すらろくに出歩いていないわけだから、適当な電車に飛び乗って数駅先で降りる程度でも似たような感覚を味わえるだろうと思う。ただ、気力が十分にあり、かつ家から出たい気持ちになるという2つの条件を満たすタイミングがなかなか来ないという問題がある。
3月の話だけれども、私にとって最も大きなイベントはACSC 2024で、今回がラストチャンスとなる。頑張って3年連続での通過をしたいところ。毎度Web一本槍では通過できない難易度感で苦しみながらRev, Misc等ほかのジャンルに手を出しているけれども、今回もそうなるだろうか。何度かソロで適当なCTFに出て感覚を取り戻しておきたい。
なんか長くなってしまった。来月もほどほどに頑張って生きていきたい。
*1:Satokiさんの問題にも同じ雰囲気を感じていて、つまり奇問に片足を突っ込んでいるものの面白い問題をよく出題されており、それが好きだ
*2:どうでもいいが、DiceGangのXアカウントのヘッダ画像は人によってはかなりキツいのではないか
*3:喜びより安堵が先に来ちゃった
*4:TsukuCTFでも、あれはプレイヤー全体でなく私個人に宛ててだったが、Satokiさんから1時間でWebを解けという挑戦状を叩きつけられてやったろやないかいという気持ちになっていた。煽りに弱い
*5:競技環境へはOpenVPNで繋ぐ必要があったものの、なぜかダメだったので、自宅PCにまずTailscaleで繋いで、そこからさらにOpenVPNで競技環境へアクセスするという変な方法で解決していた。結局原因は追求していない(SSHのブロックがされていたので、ほかのポート番号等でもブロックがあったのだろうと推測しているが)。ちゃんとパケットを取って原因を調べておけばよかったなあ、OpenVPNとTailscaleの仕組みについてちゃんと知らないとなあと思う
*6:鍵山雛の初出はこの風神録だ。霊夢と雛の会話で見たことのある表情が出てきて笑ってしまった
*7:鈴仙・優曇華院・イナバの初出は永夜抄ということで、Steamではまだ販売されていない(そもそも発売される予定はあるのか?)のだけれども、紅魔郷や妖々夢含めいずれ遊びたいところ。駿河屋かどこかでCD-ROMを入手するのが早いかもしれない
*8:ああ 呪いになっちまうよ
*9:その「攻略」が気合でなんとかする、だということもあるが…
*10:「フォニイ」も音MADから知ったのだった